キッチンの納め方の注意点(見落ししない) 住宅リフォーム監督の視点

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キッチン交換するときの注意点

キッチン交換の注意点

1. 新しいキッチンの大きさ 間口(W) 高さ(H) 奥行き(D)は同じか
2. 設置場所は同じか
3. 内装工事の有無
4. コンロ熱源は何か変更はないか(ガスからIH)等
5. 食洗機の設置有無
6. レンジフード(プロペラファンかシロッコファンか)

7. コンベック設置の有無
8. キッチンパネルか、タイルか

かめかんとく

今回も若きリフォーム監督に向けて、キッチンの納め方のポイントを
ブログに書きます。

DIY女子

キッチンリフォームは、家事の主役である主婦の大きな関心事。
主婦の個性がより反映されるよう機能や外観にこだわりが出ますね。

かめかんとく

そうですね!
それだけに、若い監督にはプレッシャーも大きいです。
基本(ポイント)の型を掴む事が大切です。

今回も、若いリフォーム監督を目指す人たちに向けてブログを書きます。
キッチンは、解体屋さんや大工さん、給排水職人(水道屋)さん、電気屋さん、ガス屋さん、キッチン屋さんと
多数の職人さんを順序よく束ねながら、工事を進行してい来ます。

現場監督の最も大切な仕事の一つは、順序よく職人を配置する事です。
つまり職人のタイムスケジュールを把握し、無駄なく計画的に職人を投入することです。

そのためには基本工程をよく理解することです。
何事も、基本が大切です。

この職種のやる事は、○○だから約2時間あれば出来るな。
午後の2時間後に電気屋さんに来てもらおうとか。

リフォームの現場は、イレギュラーな事も多いので、タイトなスケジュールよりも、
時間的余裕(ゆとり)も大切です。


現場が、「空き家」か「在宅か」、また工期に余裕があるか無いかでも変わります。
ここでは、在宅現場で話を進めたいと思います。

今回、私の経験でキッチンを設置する上でのポイントを
予めお伝えしようと思っております。注意するところは大体決まってます。
それを飲みこんでいただければ誰でも失敗することなく現場を納めるることができます。

リフォームの現場監督として向上するには、絶えず1現場1現場から学ぶ事が大切です。
苦しい事もありますが、絶えず研究していくことが大切です。
「似た現場はあるが、同じ現場はない」
だから、基本が大切なのです。

見落としをしない工夫

専用現調シートを活用する

キッチンは細かな現調ポイントがいくつもあります。
ユニットバスの時との違いは、コンロをガスからIHにしたり、プロペラファンからシロッコファンにしたりと
火災との安全性やメンテナンスの簡易化で細かな要望や変化が多々出ること。

要望よって、内装工事が派生したり、IHコンロの専用線の引き込み工事等追加されます。
現場での採寸もさることながら、「お施主様がどうしたいのか」要望を引き出す事が、
施工品質と仕上がりの満足を高める事に繋がります。

そのためには、既存の状態を見落としなく正確に把握する事、現調シートを活用し意味を理解する事が大切です。

かめかんとく

このようなシートを使うと恥ずかしいと思う人もいるかもしれません.
しかし、本当に恥ずかしいのは、「基本的な見落とし」です。

これは、新人だけでなくベテランも同様です。
同じ現場同じ状況はないので、緊張感をもって丁寧に行いましょう。

構造的に図解で理解するのが、上達の早道です。
具体イメージを頭に描けることはとても大切なことです。

LIXILキッチン現調シート①

LIXILキッチン現調シートより出典

LIXILキッチン現調調査シート②

LIXIL現調シートより出典

キッチンリフォームの基本工程

かめかんとく

ここでは、I型キッチンでコンロ熱源も配置も変わらず、
ごく一般的なキッチン交換リフォームの工程を理解しましょう。

一見難しい工事も、基本的な流れは大きく変わりません。
因数分解や最小公倍数を見つけるように、工事の要素や手順を考えていきましょう。
職場の先輩や、同僚、現場の職人さんなど、わからない事は積極に聞き不安を軽くしましょう。
基本が大切です。基本があって応用ができるようになります。

STEP
止水工事(初日 約20分)

まず水道メーターを締め給水を止めます。
給水給湯配管にプラグ止めを行い、解体前止水を行います。
時間的には20分~30分くらい

STEP
ガスプラグ止め工事(初日 約20分)

キッチン解体前のコンロのガス配管プラグ止めです。
通常、フレキ(フレキシブル)管が多いのですが、
時折鉄管でフレキシブル管に変更してもらう事があります
この場合、解体後(キッチン組み立て前にフレキ管に変更したもらいます)

STEP
既存キッチン解体撤去工事(初日 約3~4時間 午前中~午後13:00頃)

レンジフード撤去、吊り戸撤去、キッチン本体撤去、タイル撤去等、
およそ午前中には解体が完了しています。

STEP
キッチンメーカー解体後現調墨だし(初日 午後1番 30分~1時間程)

午後13:00頃、キッチンメーカー現調員が、給水、給湯、排水管位置及び
各種電源や下地配置位置の墨だしを行います。
また時折、フローリングが蹴込み付近で寸足らずになる場合があり、
その場合の対応法も考えておきます。
一般的には、見切り材やフラットバーで隙間を化粧させます。

STEP
給水給湯排水配管切り回し工事(初日夕方 約1.5時間)

午後、14時から15時頃に水道屋さんに給水管、給湯管、排水管を
指定された位置に立ち上げてもらいます。

STEP
電気工事 レンジフード、手元灯電気配線、排気ダクト工事(2日目朝 約1時間)

レンジフードダクトの開口、150φのダクト配管を電気屋さんが行います。
また、キッチンの手元等の配線、新規コンセントの配線等を行います。

STEP
大工下地工事(2日目 レンジフード、吊り戸、キッチン本体固定下地入れ 半日~1日)

給水、給湯、排水管の配管、電気配線ダクト工事が終わった後に大工さんによって
新しいキッチンが取り付け出来るよう木下地組を行います。

①レンジフード取り付け下地 
②吊り戸取り付け下地 
③キッチン本体取り付け下地
④キッチンパネル取り付け用壁補修
⑤既存換気口の塞ぎ(必要な場合)


このとき、時折床が漏水で腐っている場合があります。その時は床補修を行いましょう。
見えない所ですが、このような小さな事の積み重ねが良いリフォームに繋がります。

STEP
キッチン組み立て工事(3日目  約1日)

およそI型キッチンなら1日で施工できます。
キッチンパネルを貼り込み、レンジフードと吊り戸を取り付けます。
その後、キッチン本体(コンロ、シンク等)部分を施行していきます。
その後、各所のコーキングを行い、キッチン屋さんがキッチンを養生します。

※L型キッチン在宅の場合はキッチン組み立て2日間(1日半)と考えてください。

STEP
給水管、給湯管、排水管の結び工事(4日目 約1時間)

キッチンのコーキングが固まるのは、翌日です。
キッチンの給水、給湯管を水栓金具に接続、配管の接続を行います。

またシンクを満水にして接続した排水管に漏れがないか(満水テスト)
を行います。

STEP
手元灯、ダクト他電気配線結び工事(4日目 約1時間)

電気屋さんが来て、吊り戸下の手元灯の配線接続と取り付けを行います。

STEP
ガス配管結び工事(4日目 約1時間)

ガス屋さんが来て、コンロにガス管をつなぎこみます。

かめかんとく

キッチンは、水、お湯、コンロ、
レンジフードが使えて初めて機能します。
一般的に、工事の4日目の夕方からキッチンが使える状態になります
(キッチンは、3日間使えない)

サイズや配置、機能は同じかどうか

キッチン交換の注意点

1. 新しいキッチンの大きさ 間口(W) 高さ(H) 奥行き(D)は同じか
2. 設置場所は同じか
3. 内装工事の有無
4. コンロ熱源は何か変更はないか(ガスからIH)等
5. 食洗機の設置有無
6. レンジフード(プロペラファンかシロッコファンか)

7. コンベック設置の有無
8. キッチンパネルか、タイルか

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ブログ運営者

リフォームの現場監督を15年ほど携わっています。
現役建築施工管理者として日々汗をかき、知恵を絞っています
建築の現場は多種多様な資格が必要ですね。私がこの世界に入る切っ掛けは、福祉住環境コーデネイターの取得でした。
リフォームは、一般の人には相場価格や標準的施工法がわかりにくいですね。この仕事は、大工さんが何人で何日で出来るか、なんて公式もないんですから(笑)
リフォームのわかりにくさを少しでもわかりやすくなればうれしいです。
取り上げてもらいたいテーマ等受け付けてます。

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