新しい洗面化粧台を取り付けるときの注意点
今回は話の内容を替えて、若いリフォームの現場監督に向けて書きたいと思っています。
今回は少しリフォームの現場寄りの話ですね!
そうなんです。
でも、一般の方でもお役に立ちますよ。
リフォームって小さな工夫と智恵の積み重ねなんです。
つまり、こうした工夫をして納めている会社は良質な会社という事が分かります。見積もりだけでは分からない事は多々あります。
今回は,若いリフォーム監督を目指す人たちに向けてブログを書きます。
私もこの仕事を始めたばかりは、リフォームの「納め」の細かな事がよく分からず、先輩方にもっとこうしてあげれば良かったのにと言われたものです。
この業界の良くない所は、往々にして、はじめから基本のノウハウを教えない事にあります。
また,そうした現場の智恵や経験が社内に体系化されていない事も良くない所です。
現場は、厳しいので痛い目みて覚える風潮が今でもあります。
こうした理不尽な傾向で多くの若い人たちが去って行くのを見ました。
私も家族がいなければとっくに辞めていました。この業界の定着率が悪いのも当たり前の傾向もよくありません。
そこで今回は、ある程度私の経験で洗面化粧台を設置する上でのポイントを
予めお伝えしようと思っております。注意するところは大体決まってます。
それを飲みこんでいただければ誰でも失敗することなく現場を納めるることができます。
リフォームの現場監督として向上するには、絶えず1現場1現場から学ぶ事が大切です。
苦しい事もありますが、絶えず研究していくことが大切です。
サイズは同じ物か
洗面化粧台を交換するとき、ほぼ100%で同じ位置で同じサイズで交換する事がほとんどです。
一般的に多いのはW750㎜で高さが1900㎜(化粧鏡含む)のタイプです。
洗面化粧台の交換は、決して難しい工事ではありませんが、下地の位置や電源の切り回しが難しい場合(内装工事なしや、大工さんが入らない)時など、苦労をする場面に出会います。
洗面化粧台を交換するときの基本工程を知る
まず洗面化粧台の素取り替えの流れを知ろう。
分かったいる人も今一度おさらいしましょう。
基本水道屋さん単職種で完了します。
まず水道メーターを締め給水を止めます。
給水給湯配管にプラグ止めを行い、お湯水が工事中出ないように止水を行います。
壁に洗面化粧台が固定してあるので、そのビスを緩め既存洗面化粧台を外します。
新しい洗面化粧台の給水、給湯配管、排水管位置に各配管を設置します。
鏡裏にある電気配線を新しい洗面面化粧台の位置に配置します。
一般的には、洗面化粧台下地があり、工事不要な事が多いです。
しかし、既存の洗面化粧台をボードアンカーで固定していたり、
既存洗面化粧台の必要箇所にしか木下地を入れていないケースも多々あります。
よく水道屋さんに下地がないけどどうしますか?
と監督が言われることがあります。
新しい洗面化粧台を、下地にビスを打って固定します。
また、給水給湯配管の接続、排水管の接続を行い使えるようにします。
新しい洗面化粧台を固定する為の下地(木下地)があるかないか
下地(ベニヤ材)を壁に貼る(入れる)
1. 既存の洗面化粧台を外したら、新しい洗面化粧台の「承認図」からビス固定位置を確認して
そこに木下地があるか無いかを確認(下地チェッカーや下地どこ太を活用)
(この時、下地がない場合は、大工さんが入っているなら,大工さんに下地(ベニヤ材)を
入れてもらう。ない場合は、水道屋にベニヤ材(9㎜、12㎜ 石膏ボードの厚みによる)
を渡して、加工してとりつけてもらう。
ボードアンカーを入れる
2. もう一つのやり方として、ボードアンカーを使うという方法があります。
ボードアンカーは、石膏ボードにビスが固定できるように開発されたアンカー材です。
既存の施工ボードがぐずっていない(柔らかくなっていない)なら使える可能性が高いです。
石膏ボードぐずっているとアンカーが絡まない可能性が高いからです。
電源の位置は正しく設置されているか
洗面化粧台の承認図を見ると電源の位置が示されています。
床から何㎜以上のところから、電源をだして欲しいと指示書きがあります。
普通に考えると、電源があるのだから大丈夫と思いますが、
洗面化粧台は、鏡と本体に分かれていて電源コードが、本体と鏡にまたがるような配線になってしまうと
ガタつきが出てうまく納まりません。
指定の位置に切り回して、コードは50㎝以上あると融通がききます。
また、コード延長したい時、Fケーブルとワゴがあると簡単延長が出来ます。
めったには使いませんが、予備で車に積んでおくと良いと思います。
左右の壁への納め(水はね)
木幅木を洗面台蹴込み手前でカットする
洗面台を納めるとき、右や左に壁があるのが一般的に多い。
このとき、どちらかの幅木を蹴込み手前ギリギリでカットして壁にドン付けすると隙間が生まれにくい。
幅木は一般的に9㎜厚の物が多いのでこの分、壁と洗面ボウルの隙間を縮める事が出来ます。
現場の状況にもよりますが、こうした智恵が仕上がりを美しくしていきます。
壁に水はね防止パネルを付ける
洗面化粧ボウルの壁際の水はねが気になるお客様へ時折行うのが、30㎝×50㎝の程の大きさに透明なアクリルパネルを設置するか、キッチンパネルの端材で納めるという方法があります。
水はねで壁紙を汚したくない、水がはねても大丈夫なようにしたいお客様には喜ばれる施工方法です。
現場でお話がでたら、提案してみてください。多少予算は掛かりますが、大変喜ばれます。