浴室リフォーム始まりから工事完結までの流れと相場やポイント

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浴室のりフォームを考えた時、お風呂はどのくらい使えないの?
工事期間はどのくらい掛かるのかな?費用はどのくらいかかるのとか?
そこでここでは、浴室リフォームの工期、見積もり依頼から着工するまでのステップをお話します。

この記事のポイント

1. 浴室リフォームの検討段階から見積もり依頼、工事完了までの流れと実際の注意ポイントが大筋つかめる

2. 実際の各段階を知る事でリフォームを成功に導くヒントが得られる

営業

かめさん
今回はお風呂のリフォームの実際を
私たちでお話していきます。
いいですか?

かめかんとく

いいですよ。
私たちは普段の事ですが、お客様は一生に一度のことですよね。
工事価格はもとより、施工技術や建材の進歩もあり、以前では出来なかった事や、様々な工夫が出来るんですよ。

知理 たい子

そうよね。
リフォーム工事期間はお風呂が使えないし、
設備機器の進化だけでなく、施工方法も日々進化しているのね。
是非知りたいわ。

目次

浴室リフォームの工事の流れ

浴室工事のポイン

1. 浴室が使えない期間はマンションなら3日、戸建てなら約4~5日(土間コンの有無)
2. 解体物や新規ユニットバスの置き場所等、庭や6畳間ほどの置き場兼作業場スペースが必要

STEP
現場養生(朝8:00頃)

在来浴室の工事過程は、初日解体及び養生(養生とは主に、床壁建具類等 工事に伴う傷や汚れ対策でシート類でガードすることを言います)を行います。
養生作業を行わないと、リフォームの現場でお客様の大切な家を建材や商材、設備品、また電動工具類で傷や汚れをつけてしまう恐れがあります。
現場サイドの話ですが、この養生材料(エコフルやプラベニヤ、マスキングテープ、マスカー等々かなり材料費がかかります。現場にもよりますが、原価で15,000円~20,000円がかかります。
また、現場で養生材をカットして、マスキングテープ等で固定していく手間も馬鹿になりません。
在宅の家では、たとえ使い捨ての養生材といっても、掃除をして綺麗にし日常生活を不快にしないよう務めます。

STEP
止水工事(朝8:30頃)

既存の浴室解体の前に、水道屋さんが止水工事を行います。
やる事は、シャワーや水栓金具を取り外し給水給湯配管にプラグ止めを行い、解体中に漏水が無いように配管処理を行います。

STEP
既存浴室の解体と処分(朝9:00頃~15:00頃)

既存浴室の解体を、解体屋が行います。
現場の状況や解体のボリュームにもよりますが、私の場合午後3時頃には解体が完了するように現場に指示しています。
この解体時の音はとても大きいので、近隣挨拶や、マンションの管理組合の許可が必要です。

STEP
メーカー現調による墨だし(15:00頃)

解体完了後、メーカーの現調員が現況を下見して、墨だし(給水給湯排水管の墨だし、ドアアングルの開口位置、ダクト開口位置の確認、下地補強すべき場所等)を行います。
また、洗面所床から仕上がり40㎝前後で土間コンクリートを打つ等の確認を行ないます。

STEP
給排水切り回し(15:30~16:30)

既存の給排水管の切断して、新規のユニットバスに合わせた給水管、給湯管、排水管、追い炊き管の配管切り回し工事を行っていきます。

STEP
土間コンクリート打設(2日目朝8:30~11:30頃)

既存の土をならしてから、土を締めて固めていきます。
採石を敷き詰めさらに、締め固めていきます。ワイヤーメッシュを敷き詰めコンクリートを運搬して、流し込んでいきます。厚み約10㎝ほどになります。
浴槽に水を張ったユニットバスの重量は1000㎏以上になり、またひとが入ればその分の荷重が加算され、
ユニットバスを支える土台になります。

STEP
土間コンクリート乾燥養生期間(3日目終日)

コンクリートにユニットバスが施工できる為には,翌日一日乾燥期間が必要です。
ただし、表面は固まっており、人が乗って作業を行うことが出来ます
3日目は、電気屋さんと大工さんが仕事を行います。

STEP
ドア壁、床補修、窓枠下地(3日目午前中)

新規に取り付けるユニットバスに合うよう床の補修、既存壁の補修と下地組を行います。
何故この作業が必要かといえば、浴室のドアの位置屋大きさが微妙に何㎝か変わる為です。
新規のユニットバスに合うように、下地を足したり壁を削ったりします。
在来浴室(タイル貼り)の浴室だと木材の腐食だ著しい可能性や、シロアリによる被害があります。
その場合は、大工さんは終日入る事になります。

また、壁断熱が入っていない場合は、グラスウール等の壁断熱をいててくれるかどうかも、
業者選びのポイントになります。

STEP
電気配線切り回しダクト工事(3日目午後)

新規のユニットバスに合うよう、換気ダクト配管工事や給湯リモコンの延長、
バス換気乾燥暖房機を新規で設置するなら、専用配線(100V~200V)の配線工事を行います。

STEP
ユニットバス組み立て施工(4日目8:30~17:00)

ユニットバスは、朝8:30~9:00頃搬入され、約1時間後から工事が本格的にスタートします。
架台の位置決めからスタートして、下から上に組み立て行きます。
組み立て後、各部にコーキングを行います。
この日は、組み上がっても電気や水道がユニットバスに接続できていないため、入浴出来ません
またコーキングが固まっていないため、浴室への入室が出来ません

STEP
ドア枠の取り付け(5日目午前中)

ユニットバスのドア枠を大工さんが取り付けします。
状況にもよりますが、およそ午前中で設置が完了します。

STEP
給排水結び(5日目午後)

新しいユニットバスの給水管、給湯管をユニットバスに結び込みます。
また、給湯器のリモコンも設置して湯張りテストをおこないます。
このとき、湯量の調整を水道屋さんが行ってくれます。

STEP
電気配線結びダクト結び(5日目午後)

新しいユニットバスの換気ダクトの接続と換気扇のスイッチ接続、照明配線の接続を行います。
この日からユニットバスを使うことが出来ます。

STEP
内装工事(6日目)

浴室が綺麗になったので、洗面室も綺麗にしたいというお施主さまは、ユニットバス設置後
洗面室の内装工事(天壁クロス交換、床クッションフロア交換)の内装工事を行う方もいらっしゃいます。

浴室本体費用と諸々の工事費用で税別100万円~150万円前後が予算目安

浴室のリフォームの工事費込みの施工相場は税別100万円~150万円ほど(下記内訳例参照)

施工項目内容数量金額
ユニットバス本体価格メーカー「シリーズ名」サイズ1616
別紙メーカー見積もりNo・
1式600,000
仮設工事現場養生作業費/片付け/掃除等/1式40,000
解体工事既存浴室解体処分費用1式120,000
給排水工事止水、給排水配管切り回し及び繋ぎ込み1式60000
電気工事新規ダクト穴開け、ベントキャップ取り付け、照明スイッチ、
換気ダクト配線、リモコン線延長等、専用線引き込み配線
1式35000
バス換気乾燥対応の為の専用線引き込み配線1式30,000
大工工事ドア入り口床補修、土台補修、断熱材配置、壁補修新規ドア枠設置(枠材費用含む)1式70,000
土間コンクリート工事解体後ユニットバス設置のためのコンクリート土間施工1式40,000
ユニットバス組立施工費用ユニットバスの設置組み立て工事費用1式120,000
現場管理諸経費等リフォーム全体費用の7%(手配事務経費等)1式78,000
税別合計金額1式1,193,000
営業

一般的な戸建てのお見積もりですね。
バス換気乾燥暖房をつける人が最近多いので項目に加算してあります。
この設備は、単独で専用配線を用いるので、新規に増設する必要があります。

かめかんとく

そうですね。
同じ戸建てでも、既存がユニットバスなら、
既にコンクリート土間打ちがされている可能性が高い為、この費用は発生しません。またマンションはコンクリートスラブの床なのでこの土間工事はいりません

現状の建物の構造(マンションか戸建)と既存の状況により工事費用と項目の増減がある

リフォームは、既存の建物の状態や構造で出来ることや、出来ない事、ご希望と現場の状況によっては、
工事対象箇所以外も工事範囲が拡大する場合が時により発生します
詳細な事は専門業者に任せるとして、ご自身で確認が出来ることは確認しておいて損はありません。

バス換気乾燥暖房機用の専用回線の有無

最近はヒートショックを避けるため、バス換気乾燥暖房機をつけるお客様が大変増えています。
バス換気乾燥暖房機とは、その名のごとく換気と洗濯機乾燥、浴室の事前暖房を一台で行える大変便利な換気扇です。この換気扇は、専用の回線で機能させるため新設の電気配線工事が必要になります。

また床暖房がある場合、温水式バス暖房機器で対応しているユニットバスがあります。
この場合は、給湯暖房熱源器でバス乾燥暖房機器の熱源を確保しています。
ですから、給湯暖房熱源器対応のバス換気乾燥暖房機のあるシリーズでの対応となります。
ただし、電気の専用線を引き込み、既存のバス乾燥暖房機器の給湯給水配管のプラグ止めを行えば大丈夫です。
つまり、温水方式→電気式に変更。

ユニットバス用の土間(コンクリート床)の有無

ユニットバスは、商品重量と浴槽に水を張り、大人が入れば1616サイズだと約1トン近い重量になります。
これを架台と呼ばれる足で支えます。この当然下が地面では埋もれてしまいます。
ですから、それを支える為にコンクリート工事が必要になってきます。
元々あれば、高さが合う事を前提にすればこの費用は無くなります。
マンションであれば、まずこの費用は発生しません

運搬搬入経路困難さで費用の加算が生じる場合があります

えば、マンションの場合は、一定の階以上になると別途、搬入運搬費用が発生する場合おあります。
荷揚げやさんと呼ばれる運び込み専門の職人が別途必要になる事があるからです。
また正面玄関から実際の現場までの費用、エレベーターの有無によっても搬入運搬負担が変わるため、費用負担を求められる場合もあります。
これは、決められた時間内で商品を傷つけず確実に運搬するためと運搬者の過度の負担や危険を排除するために負担する費用とお考えください。

補助金の活用の有無を知っておく

ここ最近、地球規模でのCo2問題やエネルギー事情等で、環境負荷が少ない住宅設備や使用の促進を進めています。
そこで、断熱機能や節湯機能を伴うリフォームに関しては、国の補助金対象になるのが通例になってきました。
国の予算の設定金額や消化状況に応じて変化しますが、リフォームの工事全体額に比べれば小さな金額ですが、
馬鹿にならない金額なので業者にその都度確認してみるのも良いでしょう。

ユニットバスは、1216.1616.1418等内寸(メートル)で大きさがしめされています。
ユニットバスの選ぶ基準は、基本入れたい場所の有効寸法(大きさ)で決まります。
つまり、いくら広い浴室が欲しくても、入れるべき場所の大きさに入らなければダメです。
増築や間取り変更をして既存より大きさを広げるケースもありますが、
建物の構造や条件によって変わっています。もちろん予算オーバーであれば出来ません。

戸建ての場合、一般的にマンションと違い制約が厳しいことがありません。
天井高のゆとりや梁の加工の必要性があまりありません。
戸建てのユニットバスでも、土間打ちがされていないケースもあります。良く注意し手下さい。
洗面室の床下収納庫や、キッチンの床下収納庫から潜り込む事で、確認が出来ます。

マンションの場合

マンションは戸建てと違い、梁欠き構造が出来るシリーズです。
またお風呂の天井高は戸建てのよりマンションは低いので、マンション専用のシリーズでの対応になります。
また、戸建てではでは入り口がバリアフリーになる事が多いのですが、マンションだとバリアフリーにならないケースも多々あります。

リフォーム見積入手先

1. ホームセンター
2.家電量販店
3. 工務店
4. リフォーム業者
5. リフォーム見積もりサイト
6. 知人友人の紹介

ホームセンター

ビバホーム、カインズ、コメリ、ジョイフル本田等、ホームセンターでのリフォームの相談は比較的相談の敷居が低と思います。ある程度の規模であれば、実物と値段が表示されていて現物確認が容易です。
ホームセンターは、日頃からメーカーや職人との付き合いも広いので、価格に対してはコストメリットがうかがえます。

家電量販店

家電量販店も同様にリフォームの相談の敷居は低く相談しやすいと思います。
ホームセンターと違い、現物がそこに無いのがイメージしづらい点だと思います。
家電量販店も近隣のリフォーム業者や職人を使っていることが多くその分費用がかさみます。
ただし、量販店のメーカーに対しての仕入れ力(量)があります。商品単体で見れば安い場合もあります。

工務店

かつては、ご近所に多くあった工務店です。
代替わりや規模によって対応が変わってしまいますが、なじみがあり施工実績がある工務店なら安心かと思います。
ただし、規模が小さいと仕入れのために、前金の多さや工事前の先払いを強いられる場合があります。
支払いについては事前に確認をして置くのが無難です。

リフォーム業者

リフォーム業者は最近のブームに伴い多々見られるようになりました。
信頼出来るリフォーム業者があるなら、一声相談して見るのもいいと思います。
また、営業担当者や工事担当者によって力量やお客様に対する姿勢が違うのでその見極めも必要です。

見積もり比較サイトの活用

どこに相談したらいいか分からないという人には、見積もり比較サイトの活用がオススメです
私自身、見積もり比較サイトでお客様に選んでいただき、その後リピーターとして何度も依頼を受けるようになりました。

知人 友人から業者紹介をしてもらう

リフォームした、友人や知人、家族から紹介してもらうのは良い方法の一つです。
紹介割引をしてくれる業者も多く、そのような制度が無くても業者は、値引きをして早期契約を実現したいと考えるからです。

結論

1. 見積もり依頼から、工事契約をするまで最低1ヶ月はかかる。
2. 契約決定から着工までは、発注と各職人の手配で約1ヶ月後に工事スタートとなる

見積もり依頼から契約までの流れ

STEP
業者に見積もり依頼をする

業者に要件を伝え、○月○日○時もしくは、○月○日○時でどうかと見積もりと現場調査依頼を行います。
2~3社を選び依頼します。それ以上になると、情報が混乱して分からなくなる事が多いとお客様から実際にお聞きしました。私も逆なら同じ事を感じると思います。
見積もり依頼をするときは、自分の要望、希望金額、希望時期、希望のメーカーや商品等、事前に決まっている事を率直に伝えてください。(時間に無駄がありません)

STEP
現場調査や採寸と打ち合わせ(1週間前後)

現場に調査打ち合わせに業者が来たら、約1時間~1時間半程時間が取られます。
もし、1日でこなすなら、午前10時に1社、午後2時に1社、午後4時に1社と言うようなスケジュールになります。ここでも、自分の要望、希望金額、希望時期、希望のメーカーや商品等、事前に決まっている事を率直に伝えてください。

STEP
見積説明と打ち合わせ(1週間~2週間)

現場調査から、見積もりを作成して業者が訪問するのに、約10日前後かかります。
見積もりは個別になるため他の仕事も合わせ資料作成も含め時間があります。繁忙期ならもっと掛かります。値段の交渉や仕様の変更や追加、削減等よりお客様の事情にあった見積もりを打ち合わせします。

STEP
修正見積と打ち合わせ(1週間)

前回打ち合わせた内容を見積もりや資料に反映して、打ち合わせを行います。
ご満足頂ける内容と会社と担当者を選び、ほぼ業者決定となります。

STEP
ショールームでの仕様決定(空きの状況で予約)

担当業者が、ショールーム説明の予約を取ります。(突然行ってもダメです)
ユニットバスの仕様(色決めや材質)を自分の目や手で触って実感して最終的に仕様を決めていきます。
私の経験だとグレードや部品が上がることが多いです。
利便性や質の高いものを見ると心がそちらに傾くのは自然かもしれません。
私は、そう思ったら希望通り設置することをお客様に勧めています
取り付け完了した後、後悔しても交換でき無いからです。

STEP
修正見積もり及び契約(ショールーム訪問後4~1週間)

ショールームでのメーカー見積もりが問屋経由で営業に戻ってくるまで2~3日程か掛かります。
修正見積もりを行い持ってくるまでに、約4~1週間ほどになります)

STEP
メーカーの事前現調

着工前の最終的な判断として、メーカーの事前現調があります。
契約前後にこの調査を行います。これは工事の完成精度を上げるために行います。
足すべき部品(窓枠加工など)や除くべき部品、他の加工の必要性を調査します。

契約後から着工までは約1ヶ月後

営業が契約を取ると、商材の発注と職人の手配、ユニットバスのオーダー加工の入荷と組み立て専門職
を押さえます。 解体屋、水道屋、電気屋、土間打屋、大工、ユニット屋と
順序よく工程を組むためには、工期が約1ヶ月先になる事がほとんどです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は浴室リフォームの流れ、具体的工程や見積もり依頼から着工までの流れを記事にしました。
疑問や質問の解決にお役に立てたなら幸いです。

浴室工事のポイン

1. 浴室が使えない期間はマンションなら3日、戸建てなら約4~5日(土間コンの有無)
2. 解体物や新規ユニットバスの置き場所等、庭や6畳間ほどの置き場兼作業場スペースが必要

リフォーム見積入手先

1. ホームセンター
2.家電量販店
3. 工務店
4. リフォーム業者
5. リフォーム見積もりサイト
6. 知人友人の紹介

結論

1. 見積もり依頼から、工事契約をするまで最低1ヶ月はかかる。
2. 契約決定から着工までは、発注と各職人の手配で約1ヶ月後に工事スタートとなる

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ブログ運営者

リフォームの現場監督を15年ほど携わっています。
現役建築施工管理者として日々汗をかき、知恵を絞っています
建築の現場は多種多様な資格が必要ですね。私がこの世界に入る切っ掛けは、福祉住環境コーデネイターの取得でした。
リフォームは、一般の人には相場価格や標準的施工法がわかりにくいですね。この仕事は、大工さんが何人で何日で出来るか、なんて公式もないんですから(笑)
リフォームのわかりにくさを少しでもわかりやすくなればうれしいです。
取り上げてもらいたいテーマ等受け付けてます。

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