丸鋸を使ってみたいけど、「キックバック」や怪我が心配で購入をためらっている人はいませんか?
購入にあたって、検討項目に価格もありますが、最も障害になるのが工具の取り扱いに対する不安では
ありませんか?
「丸鋸を使ってDIY作業やセルフリフォームを楽しみたいけど....自分に使えるか不安」
「丸鋸のキックバック現象でで亡くなった人がいる記事を見たけど、プロじゃない自分に扱えるか不安」
「でも使って見たい......どうすれば」
丸鋸を使える使えないでDIYの世界が全く変わります。インパクトドライバー、ドリルドライバー、
丸鋸があれば、80%の作業が出来るといっても過言ではありません。それだけ利用頻度の高い工具です。
私も初めての時はとても怖い物でした。今もそれは変わりありません。
だから事故や怪我も無く今も使っています。
本記事は、丸鋸を使いたいけど怪我や事故、キックバックが心配で、購入をためらっているDIY初心者や女性の方に読んで頂き、不安を無くし、自分にも出来る!楽しめる!という気持ちになって頂く記事内容です
丸鋸は正しく使えば、快適な電動工具です。
初めては怖い思いもしました。
これを読めば、大丈夫そうねかんとく
1.丸鋸の正しい取り扱いと知識を学び、快適安心なDIY作業/セルフリフォーム作業が楽しめるようになる
丸鋸のキックバックとはどの様な現象なのか!
キックバックのメカニズムと原因
丸鋸の刃が、切断過程において切断対象材に、徐々に刃の左右から圧迫され、進行方向の後方に跳ね返る現象のこと
怖いわ!亡くなった人もいるのよね!
本当に私も使えるようになれるの?
大丈夫ですよ。
出来ます。いくつかの注意事項を守ってください
1. キックバックそのものを発生させない事(原因を知る)
2. キックバックが発生しても、事故や怪我にならない姿勢や位置を覚える事
キックバックの発生原因を理解する
1. 切断過程の進行に伴い、材料の重みによるしなりで、刃先が左右から圧迫される為
2. 加工材に対して直線カットが出来ていない、曲がった線でカットして刃が挟まってしまう為
4. 切断面の面積が極端に広い(深い)
5. 加工材が堅い/木の節や硬質な箇所の刃の引っかかり
6. 刃先を加工材に当てたままスタートボタンを押す
7. 刃が傷み切れ無い
原因1. 加工材のしなりで切断面の挟み込みによるキックバック
初心者が最も起こすキックバックです。職人さんも焦っていると時折起こしてしまいます。
丸鋸を切り進めている時、途中から丸鋸の進み方が急に重い(鈍い)と思った瞬間キックバックが起こります。
特に材料が厚いと、てこの原理でこの現象が起きやすくなります。
作業台にスタイロフォームやカネライトのような板材の上で材料をカットすることで、材料の落下や垂れ下がりを防ぎ、安全に作業が出来ます。
原因2. 直進で材料を切り進めていない
丸鋸に対して、バランス良く力が加わっていない為、切断面が蛇行して切断が行われている時に起きる現象です。
丸鋸ガイドを使用することで、直進して切断することが出来ます。
原因3. 切断面の面積が極端に広い
切断面の面積が広い(切り込みが深い)時に起きる現象です。
深切りを行う時は、注意して行ってください。
材料を切るスピードを落とし、時間をかけて切る事で負荷を減らす事で防げます。
切断する加工材が堅い
切断対象の加工材が堅い場合は、刃が材料に引っかかりキックバックを起こす原因になります。
スピードを落とし徐々に切る事を心がけます。
刃先が材料に当たったままスタートボタンを押す
丸鋸の刃先が、材料に当たったままスタートボタンを押すと、回転と同時に材に刃がはじき返され、
キックバックを起こします。これは特に材料が堅い場合に起こります。
対応は、刃先を少し材から10㎜ほど離し、丸鋸の回転が始まってからゆっくり切り込み始める事です。
車で言えば、ニュアンス的にアイドリングが済んで走り始める感覚です。
刃(チップソー)が傷んている
刃(チップソー)そのものは摩耗して傷んでいると、切れない為、キックバックを起こします。
切れないと感じたら、すぐに刃を交換しましょう。
丸鋸の刃は、刃が丸くなってるや鋭さがない等が見た目に感じられる。
木くずが刃に付着する等、サインを見落とさないでください。
私は、仕事の関係上常に新しい刃を予備で持っています。何故なら、限界を超えた負荷がかかれば、
突然おかしくなるからです。 安全と作業品質を守る為も予備の刃を1枚もって作業に臨みましょう。
丸鋸キックバック対策方法
1. スタイロフォームやカネライトを作業台にして材料を切る
2. 丸鋸ガイドを使って、直線カットを行う
3. 切るスピードを落とし、刃に負荷がかからないようにする
4. 材から10㎜ほど離して、スタートボタンを押す(充分回転してから切り始める)
5. いい状態の刃(よく切れる刃)で作業を行う
6. 丸鋸の刃の延長上に立たない
対策1. カネライトやスタイロフォームをペケ台(作業台)に置いて切る
作業台にベニヤ材3尺×6尺(910㎜×1820㎜)と「スタイロフォーム」の3尺×6尺か「カネライト」を置いて作業します。
ベニヤ剤は天板代わりで安定した作業台になります。
「スタイロフォーム」や「カネライト」は丸鋸の刃で多少傷つく前提ですが、軽く刃も傷めずで、現場の大工さんや他の職人さんも切り物加工の時は、よく使います。少々2500円~3000円以上と高いですが大変便利な材料です。
安全と作業性を考えれば、そろえて間違いありません。
切断する加工材よりも、5㎜から10㎜丸鋸のは刃先を出し、切断作業を行います。
慣れてくれば、駐車場や、ウッドデッキ、フローリングで野縁(30㎜×40㎜角)を910㎜の長さを4~5本を並べ
作業出来るようになります。(リフォーム屋の大工はそうやる事も多々あります 苦笑)
しかし、この方法が断然やりやすいです。経験上、大工さんは、スペースがあるなら、作業台を組んで仕事を行います。ペケ台(作業台)は、自分で作る人もいます。私も丸鋸と手鋸を使い自分で作りました。
作り方の情報は、ネットやYoutubeでもたくさん公開さされていますので、調べてチャレンジしてみるのもいいですね。買うのが安いか、作るのか安いか、時間を取るか、トレーニングを取るかですね(笑)
対策2. 丸鋸ガイドを使って切る
丸鋸ガイド丸鋸を所持するなら、必須の治具です。
直線カットは、丸鋸ガイドがないと出来ません。ベテランの大工さんでも出来ません。
丸鋸のポテンシャルを100%引き出す、名脇役ですよ。
短い距離5㎝以下ならガイドなしでなんとかなりますが、それ以上を切るとなると精度が保証出来ません。
安全と造作物の品質を保つのに用意しておくと良いです。
個人的意見では、モバイル丸鋸ガイドなら、タジマのマグネシウムシリーズですね。(高いけど)
基本垂直90度カットがほとんどです。
キックバック防止として考えるよりも、精度の高い仕上がりを行う為の補助具をしての色合いが濃いですね。
タジマの90-45モバイルガイドを持っていますが、45度でカットする場面は私の場合ほとんどありませんでした。。
より精密なカットや角度加工となるとスライド丸鋸等が適しています。
対策3. ゆっくり切る(刃に負荷を与えない)
刃に急激に負荷がかかることが、キックバックの原因です。
慎重に数をこなす事で、切る感覚が磨かれスピードコントロールが出来るようになります。
車と同じ「安全運転」が大切です。
対策4. 刃を材から離してスタートボタンを押す
材料から5㎜~10㎜ほど離して、刃が充分な回転速度になってからゆっくりと切り始めます。
ガイドを使えば、豆腐のように材木が切れます(笑)
手鋸から初めて丸鋸を使った時は、凄いと感動しました!
対策5. よく切れる刃を使う(交換を怠らない)
丸鋸の刃は、消耗品です。切れない、重たいと感じたらすぐに交換してください。
私は、常に同寸法の予備の刃を1枚持っています。
刃の交換の時は、必ず電源(AC)を切る、もしくはバッテリーを外す。(他調整の時もです)
1. 丸鋸の刃が、丸くなっている(鋭さが無い)状態
2. 木くずが付着する
3. うまく切れない(重い等)
対策6. 丸鋸の刃のライン上に立たない
およそ、丸鋸のキックバックとは、丸鋸の刃進行方向の後ろ側めがけて跳ね返ります。
ですから、丸鋸の真後ろ(切断ライン上)に身体を置かない位置取りが大切です。
1. スタイロフォームやカネライトを作業台にして材料を切る
2. 丸鋸ガイドを使って、直線カットを行う
3. 切るスピードを落とし、刃に負荷がかからないようにする
4. 材から10㎜ほど離して、スタートボタンを押す(充分回転してから切り始める)
5. いい状態の刃(よく切れる刃)で作業を行う
6. 丸鋸の刃の延長上に立たない
誰でも、最初は初心者です。
車や自転車と同じです。
やればコツが分かります。
ファイト!
ありがとうございます。
がんばります。
丸鋸の魅力(利点)と基本的知識を知る
魅力や利点
丸鋸の利点は、圧倒的切断ピードの早さと直線カットの正確さです。
大工さんや家具職人さん等多くの職人さんに愛用されています。納期やコストの関係で時短化と省力化が進んでいます。電動工具の無い建築仕事は今ではあり得ません。
また同じ事を手鋸で行うとしたら、時間は20倍違うといっても過言ではありません。
体力を使わず、手鋸以上に正確に直線カットをこなす頼もしい電動工具です。
電動工具も小型化と軽量化が進み、初心者や女性でも扱いやすい機種が増えてきました。
丸鋸に関しての基本的工具知識を知る
刃(チップソー)の回転方向や基本原理を理解する
丸鋸の刃は、進行方向の右側(外側)が左回りで回転します。
その事とを知っておきましょう。
そして、刃の交換の時は、刃の回転方法を知り、間違えないように取り付けしましょう。
刃(チップソー)の種類を知る
どの材(木や石膏ボード、金属)を切るかによって、選ぶ刃が異なります。
木材一つとっても様々な種類があり、厚みや直径、歯数など加工目的によって変わってきます。
ここでは、木材以外も切れるんだ程度で充分です。
種類 | 用途 | 特徴 |
超硬チップソー | 木工用 | 硬度と靱性を併せ持つ。耐摩耗性、耐欠損性に優れる |
サーメットチップソー | 金工用 | 特殊チタンを主成分とする |
焼結ダイヤモンドチップ | サイディング用 | ダイヤモンドを高密度に焼結したチップ |
超微粒子超硬チップ | 石膏ボード用 | 高強度、高硬化化したチップ |
刃の外径と切り込み深さを知る
例えば、何を切りたいのか
木材であれば、ベニヤ材12㎜や野縁30㎜×40㎜角 ワンバイ材19㎜、ツーバイ材38㎜等。
私は、「ハイコーキの165㎜刃のACタイプの丸鋸」と、「マキタの125㎜刃のバッテリータイプの丸鋸」
を持っています。どちらも、深切りが出来便利です。
マキタ125㎜刃のバッテリー丸鋸(型番 HS474D)を購入後は、ほぼ100%マキタを使っています。
小型で扱いやすいのと、ツーバイ材の厚みが切れれば、ほぼ事足りる。
残った材料を短く切ったり、電源のない場所で車載用に資材をカットして、積み込みます。
バッテリータイプの良さは、電源が無くても工具が使えるありがたさですね。
最近の、リフォームの現場では、125㎜を使う大工さんも多いです。
さすがに大工さんは、165㎜刃のACと併用しています。
加工材も厚く、堅い木材を使いますし、納期があるので、ACのパワフルな工具は手放せません。
深切りは、メーカーや機種によって若干変わります。あくまで参考値です。
最近は125㎜のタイプを多様しています。
手頃で便利ですね。
一般の方なら125㎜でも充分楽しめます。
刃の外径 | 85㎜ | 125㎜ | 147㎜ | 165㎜ | 190㎜ |
切断能力(深切り) | 46㎜ | 57㎜ | 66㎜ | ||
切断能力(通常) | 25.5㎜ | 37㎜ | 47㎜ | 55㎜ | 69㎜ |
刃の直径を小さくする
キックバックの反動を小さく押さえたいなら、刃の直径を小さくすることで反動の力を押さえられます。
電子丸鋸を選ぶ
丸鋸には、電気丸鋸と電子丸鋸があります。
項目 | 電気丸鋸 | 電子丸鋸 |
重量 | 重い | 軽い |
回転速度 | 早い | 遅い |
パワー | 強い | 弱い |
価格 | 安い | 高い |
電気丸鋸は、パワフルで頑丈な作りです。
スイッチを入れると100%高速回転を行いパワフルで高い切断能力を発揮します。
その分コントロールにより繊細さが求められる丸鋸になります。
電子丸鋸は、電子制御された丸鋸です。
スイッチを入れると電気丸鋸に比べスロースタートに回転を行います。
また、過負荷がおきると回転数を下げてモーターに負荷がかからないようにコントロールされています。
昔は、電気丸鋸しかありませんでしたが、電子丸鋸という安全を意識したものがあります。
検討してみてはいかがでしょうか。
キックバック軽減装置機能付きを選ぶ
丸鋸には、キックバック軽減機能付きの機種があります。
価格は高くなりますが、より安全を図りたい方は検討してみてください。
1. 丸鋸の本体や刃も含めた基本的構造を知る
2. 刃の直径を目的の径で納め小型化する
3. 電子丸鋸を選ぶ
4. キックバック軽減装置がある物を選ぶ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キックバックは過剰に恐れる必要はありません。
予算や状況に応じてすべてが、満たされる訳ではありません。
一人一人が、経験や技術や力、身長や手の大きさや力が異なります。
特に手の小さい女性の人は、男が簡単に使う物でも重く感じるかもしれません。
私も低身長で非力なの気持ちは分かるつもりです。
165㎜の日立(現ハイコーキ)のDIYモデル(電気丸鋸)がスタート。
はじめに危険(じゃじゃ馬)なもので怖さを知ったのが良かったかもしれません。
安全に丸鋸を使いDIYやセルフリフォームを楽しんでください。
1. スタイロフォームやカネライトを作業台にして材料を切る
2. 丸鋸ガイドを使って、直線カットを行う
3. 切るスピードを落とし、刃に負荷がかからないようにする
4. 材から10㎜ほど離して、スタートボタンを押す(充分回転してから切り始める)
5. いい状態の刃(よく切れる刃)で作業を行う
6. 丸鋸の刃の延長上に立たない
1. 丸鋸の本体や刃も含めた基本的構造を知る
2. 刃の直径を目的の径で納め小型化する
3. 電子丸鋸を選ぶ
4. キックバック軽減装置がある物を選ぶ