今回は、エコカラットの記事のパート2になります。
前回の記事は、主にエコカラットの機能について詳細に記載いたしました。
質問)エコカラットは自分で貼ることが出来ますか
1. エコカラットの施工に特別な工具は必要ない
2. エコカラットの施工に熟練した特別な技術は必要ない
回答)エコカラットはDIYで自分で貼ることが出来ます
2. エコカラットを壁紙の上から貼るメリット
エコカラットを壁紙の上から貼る方法のメリットは下記になります。
1. 手軽にリフォームできる
壁紙を取り外さずにエコカラットを直接貼ることができるため、壁を剥がす手間や費用を省けます。
リフォームを考えているけれど、時間やコストを節約したいという方には最適な方法です。
状況ややり方にもよりますが、壁を壊さず、大工さんにベニヤを増し貼りすると仮定しすれば、
壁い面に対して材料込みで、プラス7万円以上は懸かると考えられます。
2. 部屋の空気が快適に
エコカラットは調湿効果が高く、湿気を吸収したり放出したりすることで、部屋の湿度を適切に保つことができます。これにより、湿気によるカビの発生や結露を防ぎ、快適な室内環境を実現します。また、エコカラットには消臭機能もあるため、生活臭を抑える効果も期待できます。
吸放湿量は、珪藻土の5~6倍以上あり(LIXILHPより)、冬場の結露緩和や梅雨時期の湿気対策として活用が出来ます。
ただし、充分な調湿消臭効果を得るのに対象とする床面積の1/4以上の面積を貼る必要があります。
3. 見た目も美しい
エコカラットはデザイン性が高く、さまざまなパターンや色合いのものが選べます。
壁紙の上からエコカラットを貼ることで、部屋の印象を大きく変えることができ、
簡単におしゃれな空間に仕上げることができます。
特に、リビングや寝室、玄関など、目につく場所での使用が効果的です。
エコカラットは、壁紙では表現出来ない「立体感」「質感」「重厚感」を空間に醸し出すことが出来ます。
4. 施工が簡単で短期間で完了
壁紙の上からエコカラットを貼る作業は比較的簡単で、プロの施工業者を使えば数時間で完了することが多いです。リフォームのために長時間工事を行う必要がないため、忙しい方でも取り入れやすい方法です。
3. 貼り方 施工方法
エコカラットを壁紙の上から貼る方法は、準備さえしっかりと行えば難しくありません。
ここでは、エコカラットの貼り付け手順を詳しく紹介します。
最近リフォームで人気が出てきているLIXILの「エコカラット」は自分でカット、加工して壁に貼り付ける事が出来る商品です。
エコカラットは、高価で特別な専用工具を使わない建材の一つになります。
リフォーム業者や職人に頼むのも一つの方法ですが、是非自分で材料と工具を用意して施工してみるのも
大変オススメです。
理由は、特別な電動工具を使わず、特別な技術を問われないというのが理由です。
施工に必要な材料
1. タイル剤 「エコカラット本体」
2. 専用接着剤 「スーパーエコぬーる」 1㎏/㎡
3. 専用コーキング剤 「カラットコーク」
エコカラットの施工材料には、エコカラット本体と専用接着剤があれば施工が出来ます。
際の空きの化粧や充填剤の行うのであれば、カラットコーク(そのタイル専用色)が必要です。
エコカラット施工に必要な工具
1. カッターナイフ 約500円前後 (オルファの刃は大で) カッターの刃は1箱用意
2. ハンドサンダー 約1500円前後
3. 櫛目ごて 約1000円前後
4. マスキングテープ 約500円前後(4~5巻)
5. マスカー 約800円前後
6. タイルニッパー 約2000円前後
7. (直角)定規 約2500円前後(30㎝が理想)
8. ハンドタッカー 約1500円前後
9. チョークライン 約15000円前後
エコカラットの切断方法について書きます
石膏ボードの加工と同じように、簡単に加工出来ます。
結論としては、カッターで切れ目を入れるだけです。
市販のカッターで切れ目を2~3回ほど入れ、カットする切れ目を支点にして「へし折る」感覚で真上から力を加えルと、綺麗にパキンとカットラインに沿って切断出来ます。
下記の映像を見ていただくとイメージがつきます。
YouTube「かべがみ道場」より引用
エコカラットプラス施工マニュアル
エコカラットにはメーカーから施工説明書がでています。
これを一読することで基本的な施工方法の知識が手に入ります。
目次で必要な箇所を確認して準備をすると安心です。
質問)エコカラットをクロス(壁紙)の上から貼る方法についての注意点
エコカラットを貼る前の注意点(対象下地の状態の確認)
1. 対象とする壁下地の状態を自分で把握する事が大切(手で押して、緩みが無いか)
2. 壁面の緩みがビス締めで納まるならビスで増し締めする
3. 対象壁面の状態が悪ければ5.5㎜ベニヤを増し貼りする(割れや破損)
これは、エコカラットを貼る時、またはリフォームの営業で下見や現調する時も大切な作業になります。
一般的に(使う職人による)1と2の作業においては下地の状態と緩みの固定等で現場対応が出来ます。
しかし、3のような状態の場合、実際のエコカラットの施工に不具合が出ることがあります。
具体的に言えば、壁紙の下の石膏ボードの割れや亀裂から来る下地弱さ(手で押せば分かります)です。
リフォームを行う場合、この確認作業は、とても重要です。
特に9.5㎜ベニヤの場合(築30年以上の戸建てやマンションに多い)、下地のぐらつきの確認は必要です。
詳細は記事を読み進めてください。
1. ビニル系(撥水加工品を除く)または、布系クロス(紙クロスは不可)
2. 壁紙にカビが生えていない
3. 壁紙が剥がれていない
4. 壁紙が汚れていない(ホコリや汚れは拭き取ります)
※詳細はエコカラット施工マニュアルを参照願います
エコカラットの施工については、原則壁紙を剥がして施工することを推奨しています。
またこのとき、裏紙を出来うる限り剥がす事を条件にしています。(これを完全に行うのは大変です)
ですから、実際はクロスの上からタッカー補強をしてエコカラットを施工する事が(コストを下げる)
現場では多いです。
大体壁紙の上から施工できる事が多いと考えてください。
しかし見極めはとても重要です。
回答)壁紙をハンドタッカーで固定して、貼ります
1. ハンドタッカーを使う前に対象壁面の下地状態を確認する。
壁紙の上からエコカラットを貼る方法は、壁紙と石膏ボードより強固にするためハンドタッカーで壁紙の上から針を打ち込みます。横のピッチを300㎜前後で、縦を200㎜ピッチ前後で細かく対象の壁紙に針を打ち込みます。
壁紙の貼り付けが弱い所は、細かく針を打ち込んで補強してください。
対象壁面の状態を確認する重要性とその対応方法
このとき、特に注意し無ければならいのは、対象壁面の下地の状態です。
現場でもよくあるのですが、下地が暴れている(凹凸が激しい、下地の石膏ボードと間柱や下地角材との接合が甘い、押すと動く等)と対象の壁が反っている(弓なり)等リフォームの現場ではよくある話です。
下処理ではありませんが、タッカー打ちの前に、壁面全体を手で触り(押し込みながら触る)壁面の動きの有無を確認します。
回答2)壁紙や壁面の状態が心配なら、5.5㎜ベニヤを増し貼りして施工する
施工対象壁面の状態が不安定な場合、5.5㎜ベニヤを間柱や柱にインパクトドライバーや、
ドリルドライバーで間柱や柱にビス固定して、壁面下地の揺れがないように下地を補強します。
特に、9.5㎜の施工ボードの場合12.5㎜の石膏ボードと違い、薄いため補強を検討する必要があります。
本来、ベニヤに直接貼るのをメーカーは推奨しています。
コストの関係上、リフォーム会社は壁紙に直接エコカラットを進める事が多いと思います。
しかし、落ち着いて考えれば壁紙に貼るのと、ビス固定されたベニヤに貼り込むならどちらが安心かは、
詳細に話さなくても、おわかりになると思います。
また5.5㎜ベニヤを貼る理由は、4㎜以下のベニヤだと、クロスも同様ですがベニヤ自体施工中の水分で表面は暴れる(反る)可能性が大変高いからです。
質問)エコカラットの壁面に巾木はあった用が良いのか
回答)巾木はあった方がいいです
私の経験上、エコカラットを壁面一面に貼る場合、巾木はあった方が良いと考えています。
理由は、掃除機をかける場合、巾木が無いとエコカラットに掃除機のヘッドがぶつかりエコカラットが破損する事が充分考えられるからです。
また、このとき巾木は既存の巾木を残すのではなく、エコカラットの風合いや色に近い巾木に交換する事をオススメします。リフォーム会社やホームセンターでサンプルを持参して相談して見るのも良いでしょう。
色はホワイトや木目柄、幅広よりも幅狭で薄いタイプのものであれば、エコカラットの脇役になってよいものに仕上がります。
エコカラットに壁掛け時計を後から付ける方法
エコカラットを施工した後、その壁面に壁掛け時計を付けたいというご相談を受けることがあります。
このとき注意しなければいけないのが、エコカラットは衝撃に弱い事を念頭に入れてください。
結論は、ボードアンカーを使います。
ただし、エコカラットの壁面に、木下地(5.5㎜以上のベニヤ材や角材)が無い場合の話です。
つまり、エコカラットの下地が石膏ボードの場合の話です。
使うボードアンカーはこの場合限られます。
オススメはプラグタイプで柔らかめのボードアンカーを使うのがコツです。
下穴へ大きく広がるタイプのアンカーはエコカラット本体に負担が大きい為辞めた方が良いです。
エコカラットのコンセント周りの納め方の方法
エコカラットのコンセントの納め方
コンセントスペーサーという部材があります